毎年お正月が来たらこのお盆を出します。
讃岐彫りのお重箱と一緒に少しの間、飾ります。
母の讃岐彫りと父の漆塗りは両親合作の遺品です。
毎年乾いた布で拭きながら両親を思い出したりします。
普段はこま塗りのお盆や椿の彫りのものを使っています。
これは彫りが桜と小鳥です。
背景が細かく丁寧に彫ってあります。とてもきれいに揃ってます。
細やかで繊細な母の性格がよく出ています。
讃岐彫りはボタンや椿とかが多いのですが、桜は珍しいので特別大事にしています。
手で彫られた温かみのある模様や、父が何度も何度も塗り色付けした漆の色と艶は美しい。
お茶を運ぶ、また食事のトレーとしても使えます。
汚れたらサッと洗い拭きます。乾拭きは美しい艶が出るので効果的です。熱湯は禁物。
紫外線の当たらないところに保管します。
陶器やガラス器とは傷がつくので重ねません。そうやって大事に扱うと使えばつかうほどに渋みも味も出るのです。