花のある暮らし & RAPT理論

器を楽しむ 古伊万里と有田焼

プリザーブドフラワーのアレンジメントの依頼を受け納品におじゃました。
アレンジメントをとても気に入ってくださりお礼にと骨董品3点までもいただきました。

30年以上もの長い付き合いがある方でなので私の好みをよく知っています。

古伊万里のお皿、瀬戸染付火鉢、藍染深鉢
私の好きなものばかり☺️
アレンジメント代金よりも高価なものです。
大切に愛用します💕

🍽️古伊万里の染付山水図花弁型皿です。20センチ
江戸時代に作られたもので、縁に樹木のデザインが施されています。
裏面の「二重角福」の印は、古伊万里によく見られるものです。

そして、目跡も3か所付いています。古伊万里初期の頃ので目跡が残っているものがあります。大量生産のものはありません。

有田焼と伊万里焼の違いは、
佐賀県伊万里市内で製造されているものを伊万里焼、佐賀県有田町で製造されているものを有田焼と大別しています。
隣接するこの地域で作られているので総称して伊万里・有田焼と呼ぶこともあるようですね。

伊万里焼は白磁に藍色の染付で絵付けがされています。
他に柿右衛門様式や金襴手などの色々な様式が登場しています。

この皿は中心に山水画、周囲には花文様が描かれています。
青色の濃淡が美しく、手書きの繊細な絵付けです。

伊万里焼と古伊万里は
似たような名前でデザインも似ていることから混同されることがありますが、実は異なるものです。

その違いは生産年代による違いですが、
古伊万里は伊万里焼の中でも江戸時代初期のものだけです。
現在はその製造方法が失われているので古伊万里は現存する数が非常に限られていてとても高価なものになっています。

伊万里焼は花鳥風月などの様々な文様が使われていますが、古伊万里は、花や植物、獣などのモチーフが用いられています。
古伊万里はより細かく緻密に装飾が非常に美しいです。

見分け方は、、
伊万里焼の表面には、釉薬の反射によるテカリがあります。 新しい伊万里焼にはピカピカとした硬さを感じる光沢です。
古伊万里では釉薬の質が経年変化することによってやわらかな光沢へと変化します。

江戸時代に作られた古伊万里は、長い年月によってくすみ感が現れ、光沢は少なくなります。

一方、偽物は光沢が不自然であることや異様に光ることがあります。

私はコレクターでないので詳しくは分かりませんが、こうやって伊万里有田焼か古伊万里か、、などと並べて楽しんでます❤️

美しい青と白のコントラストが美しい有田焼の深鉢 染付です。

藍染の器、大好きですね☺️

鶴や風景画と幾何学模様に花などが描かれています。
周りの手書きの模様も素敵です。

色んなお料理に使ってます。
煮物、丼もの、素麺とか、、
お団子などのお菓子も入れたりして楽しんでます。
この鉢は飾るだけでも絵になります。
日本の伝統的な陶磁器の美しさを伝えていますね。

ガラス質を多く含む陶石を原料としているので透明感のある美しさがあります。

日本最古の磁器と言われている有田焼。
透き通るような白い磁肌に藍色の顔料で描かれた染付や、赤、緑、黄、紫、青などのガラス質の上絵具を用いた華やかな赤絵が特徴です。
有田焼は17世紀初頭に始まり江戸時代には伊万里港から出荷されていたため、伊万里焼とも呼ばれていました。

初期の頃は中国陶磁の影響を受けていましたが、17世紀には日本独自の様式が確立され柿右衛門様式や金襴手様式など、多彩な表現方法が生まれてヨーロッパでも大人気ですね。オーストリアの宮殿で柿右衛門様式の大きな壷や器を沢山見ました。

サイズ 18.5センチ

こちらは瀬戸染付火鉢です。

初めてみた時、手提げがついてて四角い形も可愛い❤
これだけ飾っても素敵だなあと思っていたら、、
私の手元にやってくるなんて☺️
手書きの青い花の染付も素朴で美しい。

染付とは、白い素地にコバルトを主成分とする顔料で絵付けをし、透明釉をかけて高温で焼いた陶磁器です。
中国では「青花」と呼ばれ、江戸時代初期に日本へやってきました。
藍色の絵柄が織りなす独特の美しさです。

染付は中国で元時代(12世紀頃)から作られており、日本では、江戸時代に盛んに作られました。現在でも、多くの窯元で染付の陶器が作られており、その美しいデザインは多くの人に愛されています。

これは新品ではなく金継ぎしてます。大事に扱われてきたのですね。
金継ぎとは 欠けたり割れたりした器を漆で修復する伝統的な技法です。
ほぼ漆で修復していて、金は最後の仕上げのとき使っているみたいです。
漆は天然素材だから食器でも安心。耐久性も高いです。

火鉢は、陶磁器や金属など色々ありますね。
灰の上で炭を燃やして暖房や湯沸かしたり簡単な調理などに使われます。
火鉢は私が学生の頃まで店先(呉服屋)にあって店全体を暖めるような大きなものでした。
店を畳むとき、骨董好きの叔母のもとへといきました。
陶器製と金属製のものでした。
大きさは違えど火鉢というと昔を思い出して懐かしい。

この火鉢は玄関に飾ってます。
洋花でも庭の花でも季節の花を飾って楽しみたいですね〜🌿

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