1月ももう中旬 一日がとても早いですね。
毎年、お正月にお目見えするお重箱、そろそろ片付けします。
母の讃岐彫りと父の漆塗り
両親合作、遺品です。
木の温もりと、しっとりとした落ち着いた漆の味わい
漆塗りの透明感と艶は使えば使うほど味わい深くなります。
手に取ると温かみを感じます。
両親は毎日、店(呉服屋)が閉まると居間のそれぞれの場所で作品作りに没頭していました。
父は、自分の作品や、また頼まれた讃岐彫りの漆塗りの仕事
母は、讃岐彫りの他、和裁洋裁、刺繡、編物やパッチワークなどの手仕事
洋画を見ながら楽しみながらの作品作りは毎日二人の日課でした。
毎年年末、お重箱を出すときに両親を思い出します。私の小さい頃の居間の風景が頭をよぎります。
ふたりの作品は手元を離れていきましたが、このお重箱は最後まで手放さなかったですね。
ここの中に盛り付けるお料理の腕も磨かなければなりませんね。
漆塗りは和風にも洋風にも似合います。
焼き物、洋食器やガラス器にも違和感なく自由に楽しめます。日々の暮らしに漆器を~