花のある暮らし & RAPT理論

涼しげな大木を見上げたら紫色の花 センダン

新緑の青さがブルーの空に映えて美しいです。空ばかり見上げて歩いていたら涼しげな絵になる樹木がありました。

大きな木です。朝陽に輝くブルーと若葉のみどり、、爽やかな静かな朝。小鳥のさえずりも聞こえてきて癒されます。

よく見たら花が咲いている、、

紫色の小さな花がかたまりになっています。木の下にしばらくの間立つとほんのりと甘い香りが漂います。スーッと通り過ぎたら分からないぐらい。

「センダン」の木でした。

センダンは9月から12月ごろになるとクリーム色の大きな果実が熟します。枝先に鈴なりになりできるので遠目からもよく目立ちます。

その姿が数珠がたくさんあるように見えるので「千珠」と呼ばれています。それが変化してセンダンとなったとする説もあります。

ヒヨドリ、ムクドリ、ミヤマガラスなどの野鳥はこれを食べますが人間にとっては美味しくなく食用にならないそうです。

クリーム色の大きな果実の木がセンダンだと知っていましたがこんな可愛い花をつけるなんて、、

暖地の海岸沿いや山地に自生するセンダン科の落葉樹です。

川沿いの散歩道や雑木林に沢山ありました。

トネリコに似たような涼しげな枝葉がお洒落です。

開花は5~6月

高い場所に咲くため観察しにくいので「雲見草」という別名があります。

古名はオウチ(アウチ)

同じ頃に咲くフジに似た淡い花が咲く「淡藤(アワフジ)」が転訛したとする説やフジに似た花が仰ぐように咲く「仰藤(アオグフジ)」が転訛したとする説。

また、公家が来ていた藤色の夏服「楝(おうち)」に由来するとする説などと色々あるようです。

「栴檀は双葉より芳し」

センダンは苗の段階から良い香りがするように、才覚のある人物は幼少時からそれを発揮するという意味で知られてます。

本来これは熱帯アジア産のビャクダン(白檀)を語ったものだそうでセンダンの枝葉や材には香りが殆どありません。

ビャクダン(白檀)は凄くいい香りがします。アロマテラピーやアロマ香水作りに使います。古代文明からある貴重な香りですが、センダンも古代からあったのかな、、

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